昼食をとるためにラヴェンナの町角で入った小さなバールで、たまたま隣りあわせたジーンズルックの若々しいスタイルのご夫婦。
ご主人は60代後半、奥様は60代半ばとお見受けしました。 日本からスペインからへ到着、そこから北アフリカのモロッコへ往復。その後南スペインをまわってから、北イタリアにはいったのだそうです。 お会いしたときは、全部で2ヶ月間にわたる旅行のちょうど半分、1ヶ月たったところ。 「疲れがピーク」と奥様が微笑まれました。 この後、イタリア半島を1ヶ月かけてシチリアまで南下し、日本に帰国するのは10月初めとおっしゃっていましたので、現在もまだイタリアを旅行中のはず。ナポリかアマルフィあたりでしょうか。 小さなスーツケースとデイザックに最低限の荷物をつめての旅行。衣類は3組。 「洗濯が仕事ですよ。」とご主人。 小さな旅行用コンロも持参され、ホテルの部屋で簡単な調理もされるそうです。 「言葉ができないので、道を教えてもらっても、とんでもない場所に行き着いたり、失敗の連続ですよ。」とおっしゃりながらも、とても楽しそうです。 このご夫妻とは夕方ボローニャ駅でもすれ違い、「よいご旅行を!」と声を掛け合って別れました。 私たちは12日間の旅ですが、このご夫妻のような旅もいいですね。 今回の旅行中、日本人のシニアの年代のご夫婦が、穏やかにマイペースで旅行しているのを何度かお見かけしました。豊かに実り多いときを楽しめるのは幸せなことだと思います。(私たちもシニアの端くれですが・・・。) 夏休み中ですから、イタリア国内はもとよりヨーロッパ各地からの観光客は家族連れが多かったと思います。 小学生や中学生くらいの子どものいる家族連れ、見所では父親がガイドブックの解説を読み上げ、それを家族輪になって聞いているのをあちこちで見かけました。 我が家でも子ども達が小学生のときに奈良の大仏や京都清水寺などの有名な社寺や飛鳥路などを家族で訪ね歩いたのを思い出しました。 (写真フィレンツェ、サンタ・クローチェ教会内 ガリレオ・ガリレイの墓 ミケランジェロの墓と向かい合っています) イタリアの教会は観光地というより信仰の場所 いたるところ著名な画家たちのフレスコ画で埋め尽くされているのですが、解説板があることは非常に稀です。 見学者は、それぞれ分厚いガイドブックを持って、それを読みながら静かに鑑賞しています。 (写真はフィレンツェ・サンタ・マリア・デル・カルミネ教会ブランカッチ礼拝堂内 マザッチョのフレスコ画「アダムとイヴの楽園追放」で有名です。) 私たちにとっては、やはり日本語で書かれたガイドや地図が便利です。 私が旅行やウォーキングの前に必ず用意するのは「遠足のしおり」です。ただ単にガイドブックの必要ページを拡大コピーしただけのものですが、それぞれで持つことができるので、マイペース見学にはとても便利です。
by small-small-world
| 2009-09-16 23:42
| イタリア街歩き2009
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