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郡上八幡~美濃路の旅(2)

美濃市駅から郡上八幡駅までは1時間弱
長良川に沿った谷筋を、昔懐かしいディーゼルの音を響かせながらゆったり進んで行きます。
無人駅をいくつか通り、沿線の満開の梅の花を楽しみながら。
「あ、猿だ」
同乗のお客さんの声で川岸を眺めると、なんと猿の親子

今は第三セクターになっているけれどもともと国鉄越美南線
立派な桜の樹が植えられている小さな駅々
どんな旅立ちを見送ってきたのでしょうか。

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郡上八幡駅は沿線の中では大きな駅舎
木製の跨線橋がかかるひなびた雰囲気の駅舎です。


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駅から町の中心までは歩いて15分ほど
この地方の中心らしい賑わいがあります。
毎夏行われる郡上踊りが有名ですが、観光シーズンではない今の時期は、地元の人たちの穏やかな日常が感じられます。


郡上八幡は水の町
町の中を長良川の支流の吉田川が流れています
さらにそこから分岐した乙姫川などの川が流れ、
きれいな湧き水や用水の流れもあって
町のいたるところでさらさらとした水音を聞くことができます。

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湧き水の宗祇水
室町時代に連歌師の飯尾宗祇が庵を結んだといわれる場所
町の人の生活水としても利用されてきたそうです。


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用水を大切にしてきた郡上八幡の人々
「やなか水の小道」
きれいな石畳の風情ある道です。


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「いがわの小道」
清流には鯉が泳ぎ、地元に人々が一種の講を作って、美しく保っています。
洗い場も設けられ、生活用水としても使われているようです。
通りがかる人々に「こんにちは」と声をかけられ、すがすがしい気分になりました。


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宗祇水の入り口にある老舗のお菓子屋さん「桜間見屋」
肉桂玉というニッキ飴が名物だそうです。
とりあえず一袋購入しました。


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それから桜間見屋の近くのお店で購入したのはこちら
おいしそうなみたらし団子でしょ。


郡上八幡~美濃路の旅(2)_c0039428_168981.jpgそれからコチラは、Haruくんのために

もうお気づきでしょう。
実は食品サンプルなのです。
おかしなくらい本物みたいです。思わず口に入れてしまいそう。


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このお店「さんぷる工房」で売られているのは食品サンプル
各地の食堂などのウィンドウに飾られている食品サンプルの製造が、郡上八幡の主要産業の一つなのだそうです。


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私の携帯ストラップ
石垣島の糸巻き
それからみたらし団子
変な取り合わせになってしまいました。


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町の北側は職人町
やや軒の低い家並みです。


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「職人町」と書かれたバケツが各家の軒先にぶら下がっていました。
「備えあれば憂いなし」


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おやこんな看板も
「女いゆみか」??
な~んだ「かみゆい」ね。
現在は営業していないようでしたが、昔は日本髪でも結っていたのでしょうか。

古い町並みや文化を大切にしているのですね。


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宗祇とゆかりのある町
それぞれの家の門口に俳句を書いた色紙をはった平籠がさげられていました。
その中の一つに連れ合いが目をとめました。
「苦しさを口にはするまい
 ベランダに土を選べぬトマトが育つ」
今の日本の気分?
どんな環境においても力強く復興しましょうよ。


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郡上八幡城
昭和3年に天守閣としては日本で初めて再建されたもの
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長良川を見下ろす山の頂からは郡上八幡の街全体が見下ろせます。


山腹にあるホテルに宿泊しましたが、地元の人の宴会が2口
宿泊客は私たちだけでした。
観光シーズンではありませんが、ちょっともったいない。

食事を給仕してくれた女性に
「地震はどうでしたか」と聞いてみました。
「こちらではあまり感じませんでした」という答えを期待したのですが,返ってきた答えは
「すごかったですね。飛び起きてしまいました」
東日本大震災の直後に信州で起きた地震のことでした。

距離が離れると、そんなものなのでしょうか。


by small-small-world | 2011-04-02 16:15 |   美濃路の旅 | Comments(0)
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