ブルゴスから鉄道でサラマンカに向かいます。
一直線に行ければそれほど時間がかからないような距離なのですが、直通列車がないのでバリャドリッドで乗継まで1時間以上の待ち合わせ。 待ち時間、乗り継ぎ時間が多いので、今回のスペイン旅行は実にのんびりしています。夜9時を過ぎても明るく、涼しくなった夕方からの観光ができるので、そのつもりで旅すればいいのですが、日の短い冬に鉄道旅行をするとなれば、結構効率が悪いかもしれませんね。 サラマンカ駅は、これまでの駅に比べにぎやか。構内に大きなスーパー・カルフールもありました。若い留学生が多い街だからでしょうか。 サラマンカもまた世界遺産の街。 オックスフォード大学やボローニャ大学と並ぶヨーロッパ最古のサラマンカ大学がある街です。 鉄分を含むのか赤茶色の石を積み上げられた建物群には大学町らしい独特の静かな雰囲気があります。 16世紀から200年かけて建造されたゴシック様式の新カテドラル。赤茶色のファサードには細かい模様。 内部の祭壇も見事です。 12世紀に建造されたロマネスク様式の旧カテドラル ロマネスクらしい古風で素朴なフレスコ画が興味深い・・・・。 1218年アルフォンソ9世によって創設されたサラマンカ大学 1534年に作られた正面入口ファサード。 中央には、カトリック両王のレリーフ。プラテラスコ様式というらしいのですが、細かい花や縁取りの彫刻。 細かい彫刻の中にカエルの彫り物があり、それを見つけた者はサラマンカ大学に合格できるという言い伝えがあるそうで、見物人たちがファサードの右側を指差しています。 たぶんみんなの指差しているあのあたり? 私たちもそのあたりを一生懸命探しましたが、わかりません。 あたりにいる人たちも、実は探し出せてはいないようです。 ファサードには鳩が住みついているらしく、時折飛び立つのですが、羽の裏の色はきれいな藍色でした。 (実は・・・探し出せないのが残念で、夜ホテルに帰ってからネット上に出ている情報を見たところ、カエルは髑髏の上にいるらしいことがわかりました。翌朝、再度探しに出かけました。 そして、ついに発見!! どこにあるか教えたいところですが、推理小説の犯人を事前に教えるのはルール違反ですから、お話するわけにはいきません。 いつの日かサラマンカ大学合格できるかも・・・) 13世紀に創設されたサラマンカ大学 キリスト教的世界観の中世から近代へと脱却する萌芽、新しい知識への好奇心が感じられます。 構内は、ほとんど修道院のような構造。中庭を囲むように講義室。2階には貴重な本を所蔵する図書館。 教室内。 教壇には教授ほかのお偉方が並びます。学生の座る席は幅の狭いベンチ。 居眠りはできません。 若者たちが地べたに座り込み、夕風に吹かれながら談笑しています。学生の町です。 夕食後、マヨール広場にあるホテルにもどると、広場の建物がきれいに照明されていました。 サラマンカは落ち着いた感じのよい街でした。
by small-small-world
| 2015-08-13 13:58
| スペイン再び・2015
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