花を植えた人~南沢あじさい山を歩く

梅雨の中休み。
駅からハイキングの「南沢あじさい山と金比羅山ウォーキング」で奥多摩あきる野市を歩いてきました。

c0039428_21332017.jpgJR武蔵五日市駅下車。
同じような感じの参加者が三々五々スタートしていく後を歩いていけばいいので、地図が必要ないほど。

ところどころに案内も立っているので安心して歩けます。
あじさい山の入り口までは45分ほど。


c0039428_22154100.jpg入り口あたりでは地元の婦人会が売店を開いていました。手作りのおもてなしという感じです。


c0039428_21334223.jpg林道をそれ、きれいに花の植えられた山道の先があじさい山。


c0039428_21302925.jpg沢の斜面に見事にあじさいが咲き誇り、幻想的な雰囲気です。


道案内に立っていたボランティアに伺った「あじさい山」物語。

30年ほど前、この林道近くに住む南沢忠一さんは、沢近くにある母親の墓までの道をなんとかきれいにしようとあじさいを植栽し始めたそうです。徐々に増やし、現在は全部で2万株もあるとか。

現在では花好きのボランティアたちが集まり、植栽や管理を手伝っているそうです。

「花後の剪定が大変なのでは?」とお聞きしました。

「剪定の時期には、朝4時から作業を始めるんです。みんなそれぞれ仕事を持っているので、2万株の剪定を終えるのに1ヶ月もかかるんですよ。」

「ボランティアの熱心な活動を応援しようと、JRが今回のイベントを企画したんです。この南沢あじさい山は、これまでほとんど知られていない場所だったんですよ。」

南部さんとそれを支えるボランティアの温かい活動に心打たれました。
今年はJRの案内にも写真が掲載されているので、これからは訪れる人も増えることでしょう。

大切に育てられたあじさい山を大切に楽しませていただきたいものです。

c0039428_2265434.jpgあじさい山から林道をさらに50分ほど登り、標高468メートルの金比羅山へ。
鳥居のあたりからは、眼下にあきる野市の市外が見渡せます。


きれいに管理されたつつじを両側に見ながら下山。

駅までの道すがらもお茶を出してくださっているお店があったりで、このイベントには、町中が協力態勢のようでした。

帰り道立ち寄った「あきる野市五日市郷土館」で、今日歩いたあじさい山のさらに奥の山中にある元名主の深澤氏の土蔵から有名な五日市憲法の草案が発見されたことを知りました。

郷土館で『「五日市憲法草案の碑」建碑誌』 という本を購入し帰路の電車の中で読みました。

山間部の土蔵の中に憲法草案が眠っていたのは不思議のような感じですが、仙台出身の千葉卓三郎が、なぜかこの山奥で教師をしていたこと、そして彼と開明的な名主深澤親子の出会いが驚くほど自由な草案に結びついたのでしょう。(憲法草案つくりに重要な役割を担った深澤権八はまだ10代の若者でした。)

五日市あたりは江戸に近く、山林からの収益でそれなりの富を蓄えていたこともあるのでしょう。

やはり民衆憲法草案を作った八王子片倉あるいは丹沢秦野も明治開明期に横浜あたりと絹糸やタバコなどの商売でつながり、進取の意気&富の蓄積のあったところでした。共通点ありです。

いろいろ発見のあったウォーキングでした。

歩行歩数: 20330歩
歩行距離: 12キロ
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by small-small-world | 2006-06-24 22:33 | ☆散歩道 | Comments(0)