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町衆文化を楽しむ~祇園祭宵山~

京都八坂神社の祇園祭に初めて行ってきました。

町衆文化を楽しむ~祇園祭宵山~_c0039428_14583687.jpg宵山の日の昼過ぎ、四条烏丸あたりにさしかかると長刀鉾を先頭に大きな鉾が並び、大変な賑わい。
町全体がお祭気分です。
左は函谷鉾の上から長刀鉾方面を見たところ。鉾の上は相当高いということを実感しました。


室町通から新町通りへ、各町の山鉾を見て歩きました。
町衆文化を楽しむ~祇園祭宵山~_c0039428_1512325.jpg各町の町家(まちいえ・町内会館のようなもの)の前では、町衆達がそろいの浴衣を着て見物の人たちをもてなしています。
それぞれの町家の中には、重要文化財の山鉾の懸装品の絨緞や緞帳や稚児の人形が飾られ、祇園祭の古い歴史を間近に見ることができました。
左は函谷鉾の緞帳。17世紀初頭のベルギー製。


町衆文化を楽しむ~祇園祭宵山~_c0039428_14563287.jpgほら貝のブオーという音につられて行ってみると、山伏山の前では山伏たちの一群が読経の最中。


町衆文化を楽しむ~祇園祭宵山~_c0039428_14552425.jpg女人禁制の山鉾ですが、宵山の日には女性も上に上がれるので、いくつかの鉾にあがってみました。
これは舟鉾の天井絵。バラの花の絵もありました。


夜には西洞院通と油小路通あたりをそぞろ歩きました。
夜店や大型の山鉾で賑わうあたりと違って、このあたりはほんとうに静か。

町衆文化を楽しむ~祇園祭宵山~_c0039428_145331100.jpg暗い道をいくとちょうちんの灯がともるあたりに「山」が置いてあり、浴衣姿の町衆がのんびりもてなしてくれます。
太子山などでは子どもたちが
「聖徳太子の知恵のお守り、これより出ます
常は出ません、今夜限り」
と独特の節回しで歌いながら、蝋燭やお守りを売っています。
文化はこうして受け継がれていくのですね。


一日の歩行歩数:22000歩
by small-small-world | 2006-07-19 15:06 | 奈良・大和の旅 2006~2010 | Comments(2)
Commented by lehto at 2006-07-19 18:31
日本の昔からあるお祭りはどこもいいですね!
京都の祇園祭は見たことがありませんが、長崎生まれの私は
おくんちというお祭りがとってもこの雰囲気と似ています。
博多には山笠。
どこの町にもその祭りに情熱を注ぎこむ人々がいて、そうやって文化が引き継がれていって、また歴史に一幕刻まれていくんですね。
いいねえ、文化って。
Commented by small-small-world at 2006-07-19 21:09
長崎のおくんち、博多の山笠。日本のお祭には独特のエネルギーがありますね。
印象的なのは、若い人たちが必ずしもそっぽをむいていないこと。
時代は変わっても「祭」は引き継がれていくのだと思います。
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