旅行に行くときには予備知識があったほうがよいに決まっています。
でも、現地を踏む前に読んだものはどこか頭の中を素通りしてしまうもの。 ところが、現地の空気を吸って帰国してから読むと色々なことを納得しながら読めるのは、いつもながら不思議です。 今回はあまり時間もなく、中公新書の「物語ベトナムの歴史」を持参し、行きの飛行機の中でさらりと目を通したのみでした。 本来のツアー日程を1日延ばして、4日目は自分達だけでまったく自由に過ごしたのですが、朝一番に訪れたのは歴史博物館 1932年建造の八角形の辛子色の特徴ある建物はフランス人のデザイン。東洋と西洋のセンスが融合したなかなか立派な建物です。 目を驚かせるような逸品があるわけではありませんが、展示は充実していて(ただし説明のほとんどはベトナム語で英語は一部にしかついていません)ベトナムの文化の流れをだいたいつかむことができます。 受付の女性達が退屈そうにすわり、館内には私たちのほかに誰もいませんでした。 街中の喧騒を忘れさせる静寂な空間です。 日本で出版されているベトナムのガイドブックを見ると、旧市街で雑貨を安く買おうとか エステやマッサージのことしか取り上げていないのはちょっと不満です。 華々しい場所ではないけれど、博物館などをもっと取り上げて書いてほしいものです。 同行者は軍事博物館に足をのばしました。広い敷地に戦闘機や戦車の実物や撃墜されたB29の残骸が展示され、こちらにはオフィシャルなガイドが説明を申し出たりしてくれたそうです。 歴史博物館からホアンキエム湖までは歩いて10分ほど。 フランス統治時代20世紀初頭に建てられた大劇場や大教会が建つハイカラな一角です。 外国人観光客向けの洒落たギャラリーやカフェが点在しています。 「Moca Cafe」でベトナム風コーヒーで一休み。 近くの画廊で小さな絵を買いました。ハノイ在住の若い男性画家が北部山岳地方のサパの少数民族 の描いたもの。 (手漉きの紙に描かれたものを頼りない質の悪いボール紙に貼り付けられていたものを帰国してから額装したら見違えるほど素敵になりました。) 昼食は旧市街のはずれにあるリトル・ハノイというカフェでサンドイッチを。 私は蟹のサンドウィッチを。柔らかい蟹肉がどっさりはいっていて、58000ドン(400円ほど) ベトナムはパンがおいしいというけれど、ほんとうにおいしいパンでした。 お客は欧米人ばかり。 カフェにしてもレストランにしても外国人の入る店というのがあるようで、現地の人とすみわけが出来ているようでした。
by small-small-world
| 2008-03-12 00:08
| 早春のハノイ2008
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