つれあいのほうはすでにハノイに何回目か。
ハノイに到着したときに空港に迎えに来たガイドに
「今回は4.5年ぶり」と話したら、
「まったく変わっているので、驚きますよ」といわれました。

経済が目覚しく発展しているのでしょう。
とにかく驚かされるのはオートバイの数
車で走っていくと接触事故でも起きるのではないかというくらい密集して走っています。
c0039428_16594291.jpg宿泊したニッコーホテルの部屋から見下ろした早朝の交差点
信号が変わるといっせいに猛スピードで走り出します。

すごいと驚いて見ていたけれど、これはまだまだ序の口でした。
以前は一台に何人も乗って走っていたそうですが、二人乗りまでに制限され、昨年12月15日からはヘルメットの着用が義務づけられたそうです。
罰金は15万ドン(1000円くらい)だそうです。
c0039428_22435087.jpg

ハノイ市内の公共交通はバスのみ。それもそれほど充実している様子はありません。
日本製のオートバイは10万円くらい。(中国製は5万円くらいだそうですが、故障が多いとか。)

平均月収は1万5千円程度ということですから、若者にも手の届く金額です。いっせいに購入し、いっせいに街に繰り出している感じです。

「道路を渡るときには・・・・」空港から市内に向かうバスの中でガイドが話した一般情報の中でこういいました。
「決して急いで渡ってはいけません。かならずゆっくり歩いてください。」

最終日旧市街からホテルまでは直線距離で2.5キロメートル。
流しのタクシーには乗らないほうが言いといわれているし、街の様子を楽しみながら歩いて帰ることにしました。

歩道はあるのですが・・・・
露店が歩道いっぱいにプラスチックのスツールを並べているので、オートバイの走る道端を歩かなければなりません
やっと歩道にもどったかと思うと、人間の髪の毛がボタボタと散らかっています。
おやおや、路上で開店している床屋さん・・・・・

さて、道路を渡ろうとすると・・・・・
クラックションを鳴らしながら疾走するオートバイの洪水の中に乗り出さなければなりません
交通ルールはあってなきがごとし
ゆっくり、ゆっくり、怯えながら・・・
ルールはないようであるらしく、オートバイの流れの切れ目を泳ぐようにわたっていく歩行者をオートバイは目測でぶつからないように走っているようです。
c0039428_2247691.jpg
交差点で待機しているオートトバイ。信号が変わるといっせいに発進。
騒音とエネルギー。混沌たるものです。

ホテルに帰るまでにこれを何度も繰り返したのですから、まったく生きた心地がしませんでした。

ハノイ市内に地下鉄かなにかを建設しない限り、この状態から抜け出すことはできないのではないでしょうか。

ハノイから帰国した日、家に向かう道を歩きながら、しみじみとほっとしました。

クラクションをかき鳴らしながら疾走するオートバイの大群に圧倒されたのでしょう。静かさがほんとうありがたいことと思えました。
[PR]
by small-small-world | 2008-03-14 16:50 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

旅行に行くときには予備知識があったほうがよいに決まっています。
でも、現地を踏む前に読んだものはどこか頭の中を素通りしてしまうもの。

ところが、現地の空気を吸って帰国してから読むと色々なことを納得しながら読めるのは、いつもながら不思議です。

今回はあまり時間もなく、中公新書の「物語ベトナムの歴史」を持参し、行きの飛行機の中でさらりと目を通したのみでした。

c0039428_11121927.jpg本来のツアー日程を1日延ばして、4日目は自分達だけでまったく自由に過ごしたのですが、朝一番に訪れたのは歴史博物館

1932年建造の八角形の辛子色の特徴ある建物はフランス人のデザイン。東洋と西洋のセンスが融合したなかなか立派な建物です。
目を驚かせるような逸品があるわけではありませんが、展示は充実していて(ただし説明のほとんどはベトナム語で英語は一部にしかついていません)ベトナムの文化の流れをだいたいつかむことができます。

受付の女性達が退屈そうにすわり、館内には私たちのほかに誰もいませんでした。
街中の喧騒を忘れさせる静寂な空間です。

日本で出版されているベトナムのガイドブックを見ると、旧市街で雑貨を安く買おうとか
エステやマッサージのことしか取り上げていないのはちょっと不満です。
華々しい場所ではないけれど、博物館などをもっと取り上げて書いてほしいものです。

同行者は軍事博物館に足をのばしました。広い敷地に戦闘機や戦車の実物や撃墜されたB29の残骸が展示され、こちらにはオフィシャルなガイドが説明を申し出たりしてくれたそうです。

c0039428_11155652.jpg歴史博物館からホアンキエム湖までは歩いて10分ほど。
フランス統治時代20世紀初頭に建てられた大劇場や大教会が建つハイカラな一角です。
外国人観光客向けの洒落たギャラリーやカフェが点在しています。
「Moca Cafe」でベトナム風コーヒーで一休み。

c0039428_11175074.jpg近くの画廊で小さな絵を買いました。ハノイ在住の若い男性画家が北部山岳地方のサパの少数民族 の描いたもの。
(手漉きの紙に描かれたものを頼りない質の悪いボール紙に貼り付けられていたものを帰国してから額装したら見違えるほど素敵になりました。)

c0039428_1119712.jpg昼食は旧市街のはずれにあるリトル・ハノイというカフェでサンドイッチを。
私は蟹のサンドウィッチを。柔らかい蟹肉がどっさりはいっていて、58000ドン(400円ほど)
ベトナムはパンがおいしいというけれど、ほんとうにおいしいパンでした。
お客は欧米人ばかり。
カフェにしてもレストランにしても外国人の入る店というのがあるようで、現地の人とすみわけが出来ているようでした。
[PR]
by small-small-world | 2008-03-12 00:08 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

c0039428_23174098.gif滞在3日目には、少数民族の1つムオン族の村を日帰りで訪ねました。
ベトナムには全部で26の民族が住んでいるそうですが、ムオン族はその1つ。最も人数の多いキン族に近い民族でハノイの西側のホアビン省などの高地に住んでいるそうです。(ムオン族はハノイの西側、紫色の部分)

ハノイ市内を出て、まっすぐ西へ。ゆるい傾斜の道です。
ときどきちょっとした集落を通り抜けるのですが、そんな集落では山間地から出てきた人々が野菜や生肉を並べて野外市を開いているのが見られます。

異常気象で平年より寒く、田植えはまだでしたが、田んぼの向こうにモクモク煙を出している大きな建物は煉瓦製造工場。
この近辺は赤土。煉瓦の材料はいくらでもあります。

ベトナムは、今、建築ブーム。
ハノイ郊外の道路沿いでは、狭い敷地に4階建ての民家がにょきにょき建てられています。
材料の煉瓦を作る工場は大忙しなのでしょう。

c0039428_23233228.jpg

ホアビン省の省都の市街からさらに山道に分け入って、約20分ほど、
c0039428_23252572.jpg高台にあるムオン族の村に着きました。村の下方にむかってなだらかに棚田が開けています。
谷間に美しく開けた棚田を見ると、長年にわたって丹精こめて稲作を続けてきたことが良くわかります。
ムオン族の家は高床式。家の横には水牛小屋があります。


c0039428_23272995.jpg


村の入り口に車を止めて歩き始めると、小柄な老女が何か話しかけながら私たちの前や後ろを離れずについてきます。どうせ、どこかでお金でもせびられるのではと警戒しながら歩いていくと村の一番奥にある一軒の高床式の民家の前に立ち止まり、臼や唐箕を使って農作業の実演を始めました。そしてその民家の主婦に声をかけ、私たちにその家に入るように招き入れました。

梯子を使って入ったムオン族の高床式住居の中
奥には台所。部屋の隅には炉があって煮炊きができるようになっています。
c0039428_23293718.jpg「テト(ベトナムの正月)の直後だから」といってこの家の主婦が料理してくれたのはバナナの葉に包んだお餅。
1センチほどの輪切りにし、油であげてくれました。
青豆入りのお餅、とてもおいしかったです。

c0039428_23305680.jpgそれから取り出してきたのが、甕に入ったドブロク。米が原料。何かの木を使って発酵させたものだとか。
細い竹が何本も入れられています。
お祝いのときにみんなでこの竹をストローのようにして飲むのだそうです。

飲むように勧められました。つれあいが断ると(肝炎に感染することを恐れたのだそうです)気を悪くしているので、やや躊躇したのですが、ちょっと飲む真似をしました。日本酒に似た香りの甘い酒でした。
c0039428_23321693.jpgさて、ここで村の入り口からついてきた老女がまた登場。
薄暗い部屋の隅に掛けられた布や袋をどれか買ってほしいとのこと。
予期していたことではありましたが、やはりです。

お餅も食べたし、何か買ってもと思ったのですが、薄汚れた古布ばかり。少数民族の布を収集している私なのですが、ほしいものはありません。

やむなく一番小さな刺繍布を選び、値段を聞いたところ10万ドン(約700円)だといいます。ありえない値段です。ハノイ市内でも平均月収は日本円で1万5千円なのですから。
買わないからといって元の場所に戻すと5万ドンでいいというので、高いとは思いましたが、5万ドンを支払いました。

現金収入のないムオン族の村。男達はホアビンの市街に働きに出ていて、村に残っているのは女性と子どもだけということでした。

現地の物の価値としてこの布が5万ドンということはありえないでしょう。
現金収入のないムオン族の人にとっての5万ドンはかなりの額であっても私にとって5万ドンはコーヒー一杯程度の金額でしかありません。
途上国を旅行するとこういう思いはしばしば経験すること。そういうときにいつも思うのです。これはdonationなのだと。

村にはフランス人のグループが来ていましたが、そのグループをめがけて家々から女達が商売道具の古布を手に手に飛び出していきました。
フランス人たちはみな苦い表情でした。
c0039428_2334571.jpgホアビン市街をちょっと外れたところにある高床式の外国人向けホテルの食堂で昼食をとりました。外国人観光客向けのこういった施設がところどころにあるようです。

隣で食事していたのはパリ郊外から来たフランス人の夫婦。
車一台とガイドを雇い2週間のベトナム縦断旅行の途中で、これからさらに奥の少数民族の村に入るということでした。ガイドの話では、欧米からの旅行者は少数民族の村を訪ねて数日を過ごすということでした。

帰路振り返るとホアビンの山の山頂にホーチミンの彫像が天をつくようにそびえていました。ホーチミンはこのあたりの山中にあって独立戦争を戦ったのだそうです。
[PR]
by small-small-world | 2008-03-09 23:18 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

ハロン湾へは日帰りで。
遠いところなのに大丈夫なのかと訝ったのですが、高速道路を使って片道3時間の弾丸ドライブでした。

高速道路といっても、日本でいえば地方のちょっとした道路といった感じです。海辺の農村を走り抜けていきます。
下校時の高校生の群れを追い抜き、田植え中の田んぼを横目に。
なんでも走る高速道路です。子牛や大きな豚を荷台にくくりつけたオートバイも疾走しています。

1994年に世界遺産になったハロン湾。
船着場には各国からの観光客があふれていました。
c0039428_22161495.jpgどっさり並んだ観光船。まるでちょっとした近世の貿易港です。
それぞれの船は、家族が経営しているといった雰囲気。


c0039428_22164167.jpg出航するとすぐにシーフードが次々と運ばれてきます。
ランチが終わるころ、美しい島影が見えるあたりにやってきます。


前日までの曇り空から一転。
のどかに晴れ、ゆったりとした楽しいクルーズでした。

ただ、海水が想像以上に汚れているような気がしました。
あれだけの観光船がいて、それぞれに台所やトイレを備えていて、それを垂れ流しにしているのですから、海も汚れますね。「
c0039428_2221555.jpg

ガイドによれば、欧米人はハロン湾に滞在し海辺で楽しむのに日本人はハロン湾でクルーズしたらすぐに帰るとのこと。どうして日本人の旅はせかせかしているのでしょう?

帰り道。
私たちの乗ったバンのドライバーは、次々と先行するバンやバスを超スピードで追い越すことに命をかけている様子でした。
そんなに急いで運転してくれなくてもいいのに。はらはらし通しで、居眠りするひまさえありませんでした、
[PR]
by small-small-world | 2008-03-05 22:22 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

ホアンキエム湖の北側一体は36街といわれる旧市街
通りごとに、洋品屋、貴金属屋、花屋、おもちゃや、鉄の部品屋、包装材料屋などが固まって並んでいます。
東京で言うと馬喰町か横山町の問屋街のような雰囲気

c0039428_21593897.jpgオートバイが走りぬけていくかと思えば、菅笠をかぶった若い女性が天秤棒をかついで物を売って歩いています。
ガイドブックには「旧市街をのんびり散歩しよう」などと書かれていますが、どやどやした雰囲気でのんびり散歩する雰囲気の場所ではありません。


c0039428_2225849.jpgオートバイの横を外国人観光客を乗せたシクロが連なって進んでいきます。事故が起こりそうで怖い道なのですが。


c0039428_22151411.jpgかつてのハノイの街を偲のぼうとマーマイ通に「87マーマイの家」を訪ねました。
「87マーマイの家」は旧市街に残る19世紀の民家です。

c0039428_2216556.jpg間口が狭く通り過ぎてしまいそうに目立たない建物ですが、奥行きが深く、中庭のようなスペースがあるところは京都の町家に似ています。
公的な施設として公開されていて、英語のできる女性が質問に答えてくれました。


c0039428_22175944.jpg中庭に面した炊事場
この家には8人が住んでいたのだそうです。


c0039428_221870.jpg旧市街の街並み
前面は色とりどりですが、内部はきっとマーマイの家のような間取りになっているのでしょう。


c0039428_225324.jpgドンスアン市場に向かう道
オートバイの数も少なく、のんびりした気配です。

かつては通りごとに職人さんたちが住んだということですから、ハノイのほんとうの下町なのですね。
[PR]
by small-small-world | 2008-02-29 22:46 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

ハノイの冬はいつもどんよりしているということですが、今年のハノイはそれに加え12年ぶりの寒さなのだそうです。昼間の気温は街中でも10度をきっていました。

米は二期作で、今頃がちょうど一回目の田植えの時期なのに寒くてまだ田植えができず、水牛が入って田おこし中のところもありました。苗代の苗が黄ばんでいるのも見かけました。

c0039428_21433739.jpgテト(ベトナムの正月)が終わったこの時期は桃の花の季節。
大きな商店の店先には桃の花の高さ1メートルはある大きな盆栽と金柑の盆栽が左右にかざられていました。

c0039428_2138832.jpg直立不動の衛兵が守るホーチミン廟の入り口の左右にもきれいな桃の盆栽が置かれています。


盆栽を置くことのできない庶民も部屋に桃の枝を飾る習慣があるらしく、道端に止めた自転車の荷台いっぱいに桃の枝を積み上げた花売りを何人か見かけました。

c0039428_21473393.jpg滞在3日めの先週水曜日くらいからやっと日が射し、コートがいらない暖かさになってきした。郊外の田んぼでは少しずつ田植えが始まっていました。田植え用の農耕機械があるわけでなく、昔ながらの手植えのようでした。(ハロン湾に向かう途中)


c0039428_21493143.jpg市の中央にあるホアンキエム湖畔の遊歩道
暖かい日差しに誘われて、のんびりとくつろぐお年寄り
独立戦争の時代、アメリカの北爆、辛い歴史を乗り越えてたどりついた平安な暮らし・・・・。


c0039428_2144948.jpg旧市街の露店で新鮮な竜眼を買いました。
500グラムで5000ドン(35円ほど)
まだ少し小ぶりでしたが、甘さはたっぷりでした。

[PR]
by small-small-world | 2008-02-26 21:35 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

帰国しました

一昨日の朝、関空経由で帰国しました。
ハノイから関空までわずか4時間半。夜中の11時半にハノイを離陸して、寝付くまもなく到着してしまいました。近いですね。
関空で乗り継いで羽田へ。午前9時過ぎには帰宅できたので、成田へ到着する便より気分的には早く感じました。

今回は「おまかせ!ハノイ5日間」というJALパックのツアーを利用しました。連れられて歩くだけでは街を感じたことにはならないのではないかと、1日延泊して最終日には自分達でのんびり歩くことにしました。

大勢の参加者での団体行動だと気疲れするのではないかと恐れていましたが、幸いにも私たち家族にガイド一人がつき、バン一台でまわるという個人旅行にほとんど近いツアーでした。

混沌たるカオスのようなエネルギーあふれる街から帰国して、日本の生活の静かさとゆとりをしみじみと感じています。
エネルギーの中に身を置くというのは疲れるものですね。

さてブログにまとめましょうと思ったら、デジカメがありません。ホテルを出てから帰国するまで一回も使用していないのに・・・・・・・025.gif

まさかとは思いつつ関空に電話してみたところ
なんとハノイからの飛行機内に置き忘れられていたとのこと
バッグ内の荷物の出し入れの途中にころがり落ちてしまったのですね。
見つかってよかった・・・・・・042.gif

カメラは着払いで送っていただくことになりました。
カメラが届いたら、ハノイのことを書きますね。
[PR]
by small-small-world | 2008-02-23 21:54 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)

17日からハノイに滞在しています。

20度くらいの気温を予想してきたのですが、10度前後。日本から着てきた分厚い服を着ています。例年よりずっと」寒いそうです。

ハノイの町は色とりどりのバルコニー付きのかわいい民家が並んでいます。
オートバイがここ数年飛躍的に増えたそうで、クラクションを激しく鳴らしながら疾走しているので、横断するときは怯えてしまいます。

きのうは市内を歩きました。
今日は郊外に出て少数民族の住むホアビンという村を訪れることになっています。

帰国したらまた報告しますね。
[PR]
by small-small-world | 2008-02-19 10:36 |    早春のハノイ2008 | Comments(0)