カテゴリ:  苧麻の里・昭和村( 3 )

大内宿

街道の街並みが残っているところへは何箇所か訪ねたことがありますが、大内宿はもっともよく保存されているところのひとつでしょう。

小高いところからながめると、まるで時代劇のセットの中に迷い込んでしまったかのようです。
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それぞれの家の街道に面した縁側にはどこも似たようなお菓子や民芸品が並んでいます。
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会津付近の宿場といえば、学生時代に猪苗代湖の南にある御代という宿場で数年間民俗調査をしたことがありました。ちょうど大内宿のように道の両側に茅葺の家並みが続く山間の宿場でした。まだ明治時代半ば生れのおじいさん、おばあさんたちが健在で、ずいぶんたくさんの聴き取りができたものでした。

その後昭和60年代になつかしさから再訪したところ、山里の宿場の真ん中をたくさんの車が通り抜け、昔の面影はまったくありませんでした。東北自動車道から猪苗代湖に抜ける近道になってしまったようでした。

大内宿に光があてられ、保存の道が開かれたのは、昭和40年代半ば。
開発か保存か
御代宿と大内宿の現状。その岐路はその頃にあったのでしょうか。

ところで、今回の昭和村&大内宿訪問の記事の写真が、これまでの私のブログ写真と較べて格段に美しくなったのにお気づきの方はいらっしゃいますか?

実は、今回の旅行からとうとう一眼レフカメラ・デビューを果たしました。今回は息子から借用したカメラでしたが、この次の沖縄の記録からは自前の一眼レフの写真を掲載しますね。
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by small-small-world | 2009-07-31 22:57 |   苧麻の里・昭和村 | Comments(0)

苧麻の里・昭和村を訪ねて(2)

からむしは多年草だそうですが、毎年5月頃に一度畑を焼き、肥料をまき、その後に出る芽を育てるのだそうです。
2ヶ月で約2メートルになった時に刈り取ります。
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刈り取る時期は7月末の2週間。
今がちょうど刈り取りの最盛期。刈り取りは8月初めまで続くそうです。
暑い時期なので本当に大変そうです。
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刈り取ったからむしを切りそろえ、清流に漬けてから皮をはぎます。
ここまでは男性の仕事です。
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皮から繊維の部分だけをかきとる苧(お)ひきの作業
独特の道具を使って、手際よくひいていきます。
刈り取ったからむしはその日のうちにひかなくてはならないそうです。
刈り取り期間は2週間。
この2週間は来る日も来る日もこの作業なんですね。
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からむしの繊維・青苧(あおそ)
数日間陰干しします。
この繊維を爪を使って、細く細く髪の毛より細く裂いて、績んで糸にし、それで透けるように薄い布を織り上げるのです。
なんと手間のかかる根気のいる作業なんでしょう。

苧麻については魏志倭人伝にも記述があるそうで、太古の昔から営々と受け継がれてきた天然の繊維
手から手へとその技術は伝承されてきたのですね。
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昭和村のからむしは、下の写真のように筵で梱包され、越後からの仲買人によって馬の背に載せられ、峠を越えて越後に運ばれ、越後上布に織られてきたのだそうです。
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近来着物の需要が減り、生産したからむしをどう製品化するかが課題だそうです。
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by small-small-world | 2009-07-28 16:47 |   苧麻の里・昭和村 | Comments(0)

苧麻の里・昭和村を訪ねて(1)

越後上布と呼ばれる上質の麻布。
その材料になるのは苧麻(ちょま)というイラクサ科の植物です。からむしとも呼ばれています。
現在でも苧麻を栽培しているのは、本州では福島県昭和村だけなのだそうです。
↓↓ 苧麻(からむし)織りののれん
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昭和村へは車で。
会津田島から国道400号線に入ります。
国道といっても森の中を登っていく道。対向車が来たらすれ違うのもむずかしそうな細い部分もあります。雪の深い季節には通行もむずかしそうです。

舟鼻峠を越えて下っていくと昭和村
東京23区総面積の3分の1
人口は1700人ほど
静かな静かな村です。
(写真は、村の北西部の野尻の集落。かつては茅葺だったそうですが、現在では金属板で覆われています)
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村の中央部佐倉地区まで来ると忽然と真新しい建物群が現れます。
平成13年に建てられた「からむし織りの里」です。
物産館、レストラン、それからからむしについて学べるからむし工芸博物館
山里にある博物館ですが、充実した展示です。
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からむしで村おこしをという昭和村の気合が感じられますが、何といっても山間の村
頑張ってほしいです。
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by small-small-world | 2009-07-28 16:33 |   苧麻の里・昭和村 | Comments(0)

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