中国少数民族の刺繍

ホーチミン・ドンコイ通り。同じような刺繍のバッグを並べているお店が多くて、見あきてしまうほどなのですが、たまたま立ち寄った薄暗くて小さなお店の片隅で少数民族の断片をみつけました。ドンコイ通りで売られている少数民族の民族衣装は切り刻まれて、新しい服にパッチワークのようにデザインされるか、ポシェットなどに仕立てられて売られている場合が多いのです。これも残念ながら完全な形ではないのですが、少なくとも切り刻まれてはいません。私にとっては観光客用に美しくデザインされたものより、断片とはいえ実際に着用されていた民族衣装を手に入れられたことのほうがうれしく感じられました。
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黒地にオレンジ系のグラデーションの細かいクロスステッチで連続的な幾何学模様がデザインされています。縁取りのパイピングはヤオ族の衣装に多い仕上げです。腰の後ろにエプロンのようにつけるもののようです。
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これは襟飾りです。背中に赤い房が垂れるように身につけます。
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帰宅してから、埃を落とそうとちょっと水につけたら、黒い色素がどっとしみ出したのであわてて乾かしました。洗うものではないようでした。

昨年7月から8月にかけて千葉市美術館で開催された「太陽と精霊の布―中国・東南アジア少数民族の染織」という展覧会(現在は宮城県美術館で開催中)に、これとまったく同じデザインの衣装が展示されていました。私の考えていた通りヤオ族の衣装の一部だったようです。
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by small-small-world | 2005-03-15 00:01 | ★アジアの手仕事 | Comments(0)