能登半島には奈良・平安時代にさかのぼる製塩の歴史があり、現在でもたった一軒だけ角花家が揚げ浜式塩田を続けていることを「石川県の歴史散歩」(⇒⇒☆☆)で読み、訪ねてみました。
静かな曽々木海岸を北上。 浜辺に草葺の塩焼き小屋がある風景を予想していたのですが、しゃれた道の駅になっていて、小さいながら塩の博物館まで併設していました。(今から思えば、本当の角花家は別にあったのかもしれません。) (⇒⇒☆☆) 揚げ浜式製塩とは・・・ 塩水をくみ上げては塩田に撒き、天日で水分を蒸発させた後、塩を濾過。濃い塩水を大きな鉄釜で18時間じっくり煮詰めて粗塩をとる作業。過酷な重労働です。 加賀藩は藩の財源として塩の専売制をとり、塩の確保のために藩内海浜の村々に製塩をさせたのだそうです。100軒を越す塩田があったそうで、千枚田のある白米地区でも13軒のうち7軒が製塩業に従事していたと千枚田の案内板にありました。 日曜日なので、製塩作業もお休みでした。 一子相伝の技だそうです。見学できなくて残念でした。 塩焼き小屋には余熱がこもっていました。 道の駅で、ここで作られた塩を購入しました。 うっすらと褐色がかっています。ミネラルが多いのだそうです。 貴重な塩。味わって使いたいと思います。 ついでに、こちらは沖縄波照間島の塩。 平釜製法で作られたもの。 ずいぶん前におみやげにいただいたものですが、残り少なくなりました。
by small-small-world
| 2010-07-17 14:26
| 金沢・能登の旅 2010
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