竹富島の豊年祭は二日にわたって行われますが、私が訪れたのはその一日目。
まずは波止場近くのゆがふ館に立ち寄って今日の日程をお聞きし、40分のビデオを見せていただきました。 ゆがふ館 竹富島の豊年祭は、芸能で知られる種取祭に比べるとやや地味。 海から来訪する神への祈願(ユーニンガイ)と竹富島の六人の祖先神(ムーヤマ)への感謝が中心。 島人たちの豊作への感謝と交流が各御嶽や村の辻で行われます。 島人中心の祭ですから、どこに行けば見られるのかわかりません。 島外からの来訪者である私たちが祭を垣間見る場所と時間をゆがふ館の職員の方にお聞きしてから集落まで登っていきました。 白砂の街路の美しい町並みを歩いていると太鼓や鉦の音 盛装した10人ほどが「道歌」を歌いながら玻座間御嶽へと歩いていくところでした。 御嶽の前では20人ほどの島人が待ち構え、願礼(ガーリ)で迎えます。 かけあいで歌い踊りり、まるで「はないちもんめ」のように進んだり下がったりしながら迎えるのです。 御嶽は、まさに聖なる場所 見せていただく私もやや緊張しました。 その後各御嶽を回る一行が、集落に戻ってくるのは午後3時頃とお聞きしていたので、それまで村の中を散歩していました。 とにかく暑いので、ぜんざいを食べて一休み 沖縄のぜんざいは、氷あずきに似ていますが、器の底に小豆のかわりに甘さ控えめにゆでた赤エンドウ豆が 入っています。だいたい300円くらいです。先日金沢で食べた氷宇治が700円でしたから、おいしい上に安い・・・・。 氷やさんの入り口に貼ってあったので写しておきました。島の現況です。 3時頃から島の郵便局前で待てど暮らせど行列はもどってきません。 待ちくたびれた頃(5時頃)になって、太鼓を鳴らしながら戻ってきました。 道の向こうからやってくる一行 それを村の辻で迎える島人 願礼(ガーリ)を繰り返す島人たちの表情の明るさが印象的でした。 石垣島にもどる船で隣り合わせた竹富島出身の年配の男性 もう60年も竹富島の芸能にかかわってこられた方だそうです。 「60年前には、竹富島は2000人以上住んでいて、全島美しく耕されていて荒地なんて一箇所もなかった・・・・・」 今、星野リゾートが島内の御嶽のあるあたりの土地を購入し、大型リゾートの建築計画を進めています。 「竹富島はどうなってしまうのだろう・・・・・」そうつぶやきながら男性は船を下りていかれました。
by small-small-world
| 2010-08-09 10:26
| 沖縄・八重山の旅2010
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