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チェスター~スコットランドとイングランドの旅(13)

イングランド北部のヨークから島を南西に向かって横切り、チェスターに向かいました。
チェスター駅の外観はまるで宮殿のよう。
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駅前のQueen Hotelの玄関にはヴィクトリア女王の像が掲げられています。19世紀末の雰囲気です。
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チェスターはウェールズと境を接し、ローマ軍の城砦のあった古い街です。(知名に「チェスター」とつく街はローマ軍の砦のあった街だそうです。)
チェスターはデイ川の水運を利用した通商都市として栄えました。
現在、チェスターの大部分を所有するのはウェストミンスター公爵。ウェストミンスター公爵といえば、ロンドンにたくさんの土地を持つ大地主。チェスターまでもが、公爵の所有地なのですね。
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街の周囲はローマ時代からの城壁がほぼ完璧に残されています。
ちょうど菩提樹の薄黄色の花が房のように咲いているのを楽しみながら歩きました。
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チェスターの木組みの家は素朴というより大変豪華な雰囲気です。
4階建てや5階建て、1階はアーケードになっています。
木組みも木そのものではなく、白と黒のデザイン壁といったもの。ひとつとして同じデザインの建物はありません。

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中世の町並みを残した街として有名なチェスターですが、現在のように豪華な白壁に黒の木組みの家が立ち並ぶ街になったのは150年前のヴィクトリア女王の時代。
ロウズと呼ばれる商店街には150周年記念のフラッグが飾られていました。
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イーストゲートの時計も1897年のもの
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もちろん14世紀に建てられた家もありましたが、。
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明治4年に日本を発った遣欧米使節団は、ロンドン、エディンバラやグラスゴーなどの都市はもちろんですが、このチェスターも訪れているようです。ちょうどチェスターの街づくりが完成した時期ですから、さぞや華やかな雰囲気だったことでしょう。
当時まだ若かった岩倉具視、伊藤博文、大久保利通、木戸孝允等が、維新直後にイギリスで見聞したことはカルチャーショックを超えるものだったに違いありません。

by small-small-world | 2016-08-24 00:20 | スコットランドとイングランドの旅2016 | Comments(0)
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