ホテルの前の海岸沿いの遊歩道を左に5分ほど歩くと石塀に囲まれた平屋の建物があります。ベルギーの画家ル・メイヨールの住居が美術館になっているのです。
従業員らしいのがたくさんいるのですが、腰掛けたり、ご詠歌のような節回しで歌っていたり、のんびりしたものです。 入場料 2000ルピア。(日本円で20円) ベルギーの画家ル・メイヨールは、1932年旅行で訪れたバリ島が気に入り、レゴン・ダンスの踊り子Ni Pollok を妻として20年以上にわたりこの家で絵を描き続けたのだそうです。 妻であるNi Pollokをモデルにこの家の庭先やベランダでくつろいでいる姿や庭先で織物をしている姿を題材にしたものが多く見られます。 第2次大戦中、日本軍がバリ島を占領したときもル・メイヨールはベルギー人だったため収容所には送られず、この家で軟禁状態ではあったものの絵を描き続けたそうです。ただこの頃にはキャンバスや絵の具が手に入りづらかったらしく、キャンバスではなく目の粗い穀物用の袋に描かれています。 戦後1950年代にはスカルノ大統領やインドのネール首相もここを訪れ、いずれはこの建物をそのままに美術館とすることはル・メイヨールの生前から決まっていたそうです。 彼は収入の大きな部分を建物にかけたそうで、建物の内部も外部も家具にも一面に彫り物がされ、なかなか豪華です。 海辺に建っていること、そしてあまり管理が行き届いているようには見えないことなど、絵が痛むのではないかと心配になってしまいました。
by small-small-world
| 2005-09-03 12:35
| バリ島にて2005
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