クトナーホラ(1)~チェコ&ドレスデン2018

中世のボヘミアの繁栄を支えたのはプラハの南東にあるクトナーホラ(ホラは山という意味)という銀山でした。
13世紀にはクトナーホラで産出される銀は全ヨーロッパで産出される銀の3分の1を占めていたそうです。

クトナーホラの銀で鋳造される銀貨はボヘミア国王の重要な財源となり、その財源でプラハの街も築かれていたともいえます。
しかし、16世紀半ばには銀は枯渇し、貨幣の鋳造も中止され、プラハに次ぐ第二の都市クトナーホラは衰退してしまいました。

1995年に聖バルボラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂が世界遺産として認定されています。

プラハ中央駅からクトナーホラまでは直通もあるらしいのですが、私たちの乗った列車は2度乗り換えて(3本目の列車はなんと3階建てでした)クトナーホラ駅に着きました。
小さな駅ですが、案内所があり、そこで地図と情報(日本語のパンフレットがありました)を入手して歩き始めました。

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セドレツ地区までは歩いて15分ほど

世界遺産になっている聖母マリア大聖堂
もとは12世紀に建てられたシトー派の修道院だったそうですが、フス派の戦いで焼失し、17世紀末に再建されたもの。
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外見はシンプルですが、内部は大変明るく愛らしい雰囲気です。
座席の脇はきれいな花の彫刻で飾られています。

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祭壇の両脇のガラスケースの中に小柄な男性が横たわっています。
大昔の聖人の遺骨に蝋細工の頭部をつけて祀ってあるものとのこと
信者でない私にとっては、申し訳ありませんが薄気味悪いものでしかありません。
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聖母マリア大聖堂から5分ほどの小ぶりな聖堂は墓地教会
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この聖堂の地下に降りたとたん、すーっと冷たいものが走り抜けました。
薄暗い空間に大きなシャンデリアがつるされ、アーチは整然と装飾されているのですが、
それらはなんと頭蓋骨や骨盤の骨
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左右には高さ3メートルを超える頭蓋骨の山
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恐ろしくて直視することもできず、写真だけ撮って早々に退出しましたが、
あとで写真を見て改めて恐ろしくなりました。

13世紀中ごろセドレツの修道院長がエルサレムのゴルゴダの丘の土を一握り持ち帰り、
それをこの地に撒いたことからこの地が聖地となり、この地に埋葬される人が続出。
さらにペストで死亡した人やフス派の乱で亡くなった人の遺骨など、
4万人ほどの遺骨がこの地に弔われ、積み重ねられたたそうです。

1,870年になり、領主のシュヴァルツンヴェルクの命で木彫家が現在のような
骨を使用した装飾を組み立てたのだそうです。
頭蓋骨を一つずつ洗い、組み立てていく作業を木彫家がどんな思いでしたのか
想像することは難しいことです。







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by small-small-world | 2018-08-11 14:25 | チェコ&ドレスデン 2018 | Comments(0)