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古鎮周庄へ

この日は上海の西80kmにある古鎮周庄へ出かけました。昨日のうちに個人ツアーを手配しておいたのです。

ツアー代金は、運転手つきバン、ガイド一人、入館料等、昼食つき、3人で予約して一人あたり550元でした。

上海から周庄まではハイウェーで。

道路の両側の家々はどれも新しく、しかもこぎれい。上海近郊の豊かさを物語っています。

中国国内では、浙江省、安徽省、江蘇省、雲南省などでドライブした経験がありますが、こんなにもきれいに整えられているのは、やはり上海ならではです。

周庄は、上海近郊で古い景観を残しているいくつかの町並みのひとつ。中国国内を南北に走る運河沿いにあり、明代から栄えた物流の中心地、商業の町です。

街は運河に沿って開け、いくつかの石の橋が印象的な風景を作り出しています。河岸には船着場や商家が立ち並び、繁栄がしのばれます。
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周庄が世に知られ、観光客が訪れるようになったのはここ10年ぐらいとのこと。それにはこんなドラマがあったのだそうです。

――アメリカで活躍する中国系の画家。実は彼は6歳のときに中国を離れ家族と共にアメリカに渡ったのでした。
彼の幼い頃の記憶に残っているのは石の橋のかかる運河沿いの町。いったいそれはどこだったのか?・・・
たまたま周庄を訪れた彼は、彼の思い出の中にある風景をそこに見出したのです。

彼が周庄の石橋を描いた風景画は、アメリカ人の富豪に買い上げられました。そしてその富豪はその絵を鄧小平にプレゼントしたのです。

「こんな素晴らしい街があるのか。その町を保存し、観光地にしよう。」
鄧小平の一声で、さびれかけていた周庄の街は修復され、観光地に生まれ変わったのです。――

周庄のかつての繁栄を物語る豪商の家が公開されています。

その一つ沈庁は明を建国した朱元璋に資金を用立てたという沈万三の邸宅。
沈氏は遠くタイのあたりとも商売をしていたとのこと。
さすがに立派な屋敷です。
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古鎮周庄へ_c0039428_22441230.jpgこれは台所。なかなかおしゃれなかまどです。


シーズンオフで比較的空いていた周庄の街ですが、それでも観光客がぼつぼつ歩いています。古鎮周庄へ_c0039428_22492373.jpg

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観光客が訪れるようになっても街の人々はそこで暮らしています。

古鎮周庄へ_c0039428_22564744.jpg運河沿いの家々はどの家も水面に降りる階段がついています。かつては運河の水を飲んだり、料理に使ったりもしていたそうですが、今ではさすがにそんなことは行われていません。洗濯をしている女性を見かけました。砧で叩きながら洗っていました。


古鎮周庄へ_c0039428_22593427.jpgどこに行っても子ども達の笑顔をみるとついシャッターを切りたくなります。姉弟でしょうか。楽しそうにおしゃべりしながら歩いています。


柳が芽吹く頃、スケッチブックを持って訪れたい街です。
by small-small-world | 2006-02-23 23:00 |    上海2006 | Comments(0)
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