セナンク修道院~プロヴァンスの思い出

c0039428_10571984.jpg時々思い出される風景がいくつかあります。

そのひとつが南仏プロヴァンスのセナンク修道院。厳しい戒律のシトー派の修道院です。

訪れたのは、今から5年前のまさに今日6月15日でした。なだらかなプロヴァンスの野を走りぬけ、ゴルドの丘からさらに奥に入った谷間にひっそりと建っています。

前庭には一面のラヴェンダー畑が三分咲き。
漂う空気もほのかにラヴェンダー色に染まり、谷間にラヴェンダーのふくよかな香りが満ちています。(ラヴェンダー色の空気なんて変でしょうけれど、ほんとうに空気に色がついていたのです!!)

c0039428_11181375.jpg建物はまるで積み木を積み上げたようなシンプルな形。
建物の内部にもなんの飾りもなくシンプルそのもの。
1143年に創建されたということですが、ヨーロッパの石造りの修道院を作ってきた石工たちの技を感じさせます。


ちなみに、この日のドライブについて

(レンタカーは前日夕方TGVのアビニョンの駅で借りました。予約なしだったのですが、最後の一台でした。あぶない、あぶない。前もって予約しておくべきでした)

アヴィニョンでドライブのための地図を購入。アヴィニョンの城壁のすぐ内側にあるインフォメーション・センターに立ち寄り、見所を聞いてから出発。

プロヴァンスの道路は、観光ポイントの標識もしっかりしているので、安心。日本のように道が入り組んでいなくて、野原を抜けると街が現れ、そしてまた野原へという感じですから迷いようもありませんでした。

c0039428_2244312.jpgまず、立ち寄ったのは、リル・シュル・ラ・ソルグ(L'Isle-sur-la-Sorgue).
街中を清流が流れ、水車が廻る美しい街です。
路地を歩くと、まるで童話に出てくるような靴屋さんがあって、前掛けをしたおじいさんが靴を作っていたり、小さなパン屋さんがあったりする懐かしさのある街です。


次に立ち寄ったのは、フォンテーヌ・ド・ヴォークルーズ(Fontaine-de-Vaucluse)。
写真が残っていないのですが、山あいを清流が流れ、巨大な水車小屋があります。アヴィニョンに法王庁があった頃の製紙工場のあと。水力でパルプを作っていたのです。

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プロヴァンスのなだらかな丘には明るい光が満ち、赤いひなげしの花が咲き乱れています。
斜面にはりつくように作られたゴルドの街からは、プロヴァンスの野原が見渡せます。


なだらかな道を街から街へサイクリングでツーリングしていく人たちを見かけました。若い人たちだけでなく、中年の人たちも。

c0039428_2312244.jpg最後に立ち寄ったのはルシヨン(Roussilon)。
顔料のオークルの材料の土の採取場のある街。
家々の壁が真っ赤なオークルで塗られたかわいい街です。


年をとると時間の流れが速くなるといいいます。
5年前のことなのですが、まるで昨日のことのよう。
プロヴァンスの明るい光や、ラヴェンダーの香りがなつかしい!!
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Commented by 横浜マサドン at 2006-06-16 21:59 x
早速またお邪魔しました。
昨年フランスに行き、プロヴァンスも訪ねたので、懐かしく拝見しました。
ただ、こちらのは有名観光地ばかりで、small-さんのようになかなか離れた所へは行けません。
一昨年、朝日カルチャーで、仏の修道院などを隈なく訪ねている饗庭孝男氏のセミナーを受けた時にセナンク修道院もあり、行きたいなーと思った箇所です。
こうした旅をを羨ましく思います。極力多くの所を疾風のように回る私の癖は、直りそうにありませんが。
Commented by small-small-world at 2006-06-18 10:50
>横浜マサドンさん
私のは行き当りバッタリの旅行ですので、きっと肝心のところを見逃しているのでしょう。
それに勉強不足ですので、帰ってから本を読んで「あら、そうだったの?」の繰り返し。
「感じる旅なのだ」と自己満足・・・・・。

by small-small-world | 2006-06-15 23:27 |    思い出の街角 | Comments(2)