本山慈恩寺~山形・歴史と染織探訪の旅(1)

晩秋の山形へ一泊の旅に出かけました。

そもそもは自然繊維への関心から米沢の原始布・古代織参考館を訪れたかったのですが、そのついでに米沢近辺の関心のある場所をいくつかまわってみようという旅です。(今回はJR東日本の土日切符を使いました)

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まずは本山慈恩寺

数年前放映されたテレビ番組「百寺巡礼」で五木寛之がを案内しているのをたまたま見たのですが、辺鄙なところにある古刹で、しかも素晴らしい仏像をたくさん擁していることに驚いて、いつか行きたいと思っていたのですが、それが今回実現しました。

早朝7時に東京を出て、左沢(あてらざわ)線寒河江駅に着いたのが11時過ぎ。
山際にある慈恩寺まではタクシーで15分ほど。
「一日に2回ぐらいは慈恩寺までお客さんを乗せますよ」と運転手さん。

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観光客がほとんどいない境内。重要文化財の本堂をはじめといた建物群は枯れたたたずまいです。
                      (写真:向こう側が本堂、手前が薬師堂)

8世紀半ば聖武天皇の勅命でインド僧の婆羅門僧正によって創建され慈恩寺
平安時代には摂関家の藤原氏の荘園だったということで、都との強いつながりがあったのでしょう。平安時代から鎌倉時代後期までの優れた仏像がたくさん残されているのは、この山里にあるのにまるで奇跡のようです。


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お坊さんが訪れる参拝客の求めに応じ、そのたびに薬師堂の扉を開けてくださいます。
小さなお堂ですが、重要文化財の薬師三尊像が納められています。中央の薬師如来は鎌倉末期に京都から運ばれてきたもの。両脇の日光・月光菩薩は地元の仏師によるもの。おっとりとしたのどかなお顔立ちです。

この薬師三尊像の背後に廻るとこれもまた重要文化財の十二神将がずらりと並んでいます。彩色もよく残った鎌倉時代らしい力強い仏像です。

(それにしてもなんとさりげなく間近に拝観させていただけることか。)


室町時代からの絵馬も残っています。南蛮人の服装の男に引かれた馬の絵も興味深い。

はるかみちのくにありながら、広くからの信仰を集めていたということは興味深いことでした。


さて、次は
タクシーに乗り河北町へ
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by small-small-world | 2007-11-12 00:23 |   山形染織探訪2007 | Comments(0)