原始布・古代織を訪ねて~山形・歴史と染織探訪の旅(6)

今回の旅行を企てたのは、実は原始布・古代織参考館に関心があったからでした。

「原始布・古代織」という呼び方は知らなかったのですが、私がそういった植物の繊維で作った古来からの衣服をはじめて見たのはずっと昔のこと。
学生時代に瀬川清子先生の民俗学の講義の最初の日だったと思います。瀬川清子先生といえば柳田国男賞も受賞された民俗学者。当時すでに70代も後半の方でした。日本の民俗学の歴史から見るとまさに瀬川先生ご自身が歴史的証人ともいえる方でしたが、先生ご自身はまったく気取らない農婦のようなイメージの方でした。

瀬川先生が教壇の上に薄汚れた(m(__)m)茶色い繊維製品をうずたかく積み上げられ、これは葛布、これは藤布・・・・と説明された光景を今でも覚えています。当時の私にはまるで麻縄か何かにしか見えませんでしたが、日本ではかつて植物そのもので織った布があったことをその時初めて知ったのです。

講義が始まってまもなく、当時全国の大学で吹き荒れた大学紛争の嵐がのどかな我が母校にも押し寄せて、5月にはいってすべての講義が休講になってしまい、残念ながら瀬川清子先生の講義はほんの数回聴いただけとなってしまったのですが、先生が見せてくださった植物繊維の衣服にたいした敬意も払わなかったことが申し訳なくて、そのことだけが心に残っていました。







古い建物があまり残っていない米沢市内に建つ大きな古民家風建物
実は25軒の古民家から使える部分をとって、1軒に建てなおした建物だということでした。
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by small-small-world | 2007-11-25 00:31 |   山形染織探訪2007 | Comments(0)