つれあいのほうはすでにハノイに何回目か。
ハノイに到着したときに空港に迎えに来たガイドに 「今回は4.5年ぶり」と話したら、 「まったく変わっているので、驚きますよ」といわれました。 経済が目覚しく発展しているのでしょう。 とにかく驚かされるのはオートバイの数 車で走っていくと接触事故でも起きるのではないかというくらい密集して走っています。 宿泊したニッコーホテルの部屋から見下ろした早朝の交差点 信号が変わるといっせいに猛スピードで走り出します。 すごいと驚いて見ていたけれど、これはまだまだ序の口でした。 以前は一台に何人も乗って走っていたそうですが、二人乗りまでに制限され、昨年12月15日からはヘルメットの着用が義務づけられたそうです。 罰金は15万ドン(1000円くらい)だそうです。 ハノイ市内の公共交通はバスのみ。それもそれほど充実している様子はありません。 日本製のオートバイは10万円くらい。(中国製は5万円くらいだそうですが、故障が多いとか。) 平均月収は1万5千円程度ということですから、若者にも手の届く金額です。いっせいに購入し、いっせいに街に繰り出している感じです。 「道路を渡るときには・・・・」空港から市内に向かうバスの中でガイドが話した一般情報の中でこういいました。 「決して急いで渡ってはいけません。かならずゆっくり歩いてください。」 最終日旧市街からホテルまでは直線距離で2.5キロメートル。 流しのタクシーには乗らないほうが言いといわれているし、街の様子を楽しみながら歩いて帰ることにしました。 歩道はあるのですが・・・・ 露店が歩道いっぱいにプラスチックのスツールを並べているので、オートバイの走る道端を歩かなければなりません やっと歩道にもどったかと思うと、人間の髪の毛がボタボタと散らかっています。 おやおや、路上で開店している床屋さん・・・・・ さて、道路を渡ろうとすると・・・・・ クラックションを鳴らしながら疾走するオートバイの洪水の中に乗り出さなければなりません 交通ルールはあってなきがごとし ゆっくり、ゆっくり、怯えながら・・・ ルールはないようであるらしく、オートバイの流れの切れ目を泳ぐようにわたっていく歩行者をオートバイは目測でぶつからないように走っているようです。 騒音とエネルギー。混沌たるものです。 ホテルに帰るまでにこれを何度も繰り返したのですから、まったく生きた心地がしませんでした。 ハノイ市内に地下鉄かなにかを建設しない限り、この状態から抜け出すことはできないのではないでしょうか。 ハノイから帰国した日、家に向かう道を歩きながら、しみじみとほっとしました。 クラクションをかき鳴らしながら疾走するオートバイの大群に圧倒されたのでしょう。静かさがほんとうありがたいことと思えました。
by small-small-world
| 2008-03-14 16:50
| 早春のハノイ2008
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