北海道開拓の村~初夏の北海道
2011年 07月 13日

天気が良くなかったせいでしょうか、北海道開拓の村は観光客の数はほとんどなく閑散としていました。
北海道開拓の村

アカシヤの並木の美しい街路には白馬のひく馬車鉄道がぽくぽくとのどかに走り、詩情あふれる光景でした。
明治期に開拓の夢を抱き、北の大地に移住した人たち
厳しい自然と闘いながら、理想や夢を追った人々の残した住居が保存されて町並みを形成しています。

出身地の文化の守り、和風とも洋風ともいえる独特の造りが興味をそそります。

とてもハイカラな医者の家

漁師の住居にも洋風の屋根飾り

和風の入り口屋根に洋風の窓

貴重なのは、ニシン漁の大網元青山家の屋敷
当時の遺構がそっくり保存されています。
漁の最中には、青山家の出身地山形県遊佐から50人もの労働者が、寝泊りして働いたとか。
青山家は旭川に農地を持ち、労働者には白飯がふるまわれたそうです。

ニシン油を採り干鰊を作るための大釜
干し鰊は最高の肥料になり、木綿の生産に使われました。
村内には、ボランティアの方々が来客を待ち構えて待機しています。
とっても雰囲気がよい開拓の村。
おすすめです。
旭山動物園~初夏の北海道
2011年 07月 11日
行きは、札幌駅発8:30の旭山動物園号で。
まるで絵本の中に入り込んでしまったような車体のデザイン。
デザインしたのは、旭山動物園の元飼育係のあべ弘士さんだそうです。

車内の通路や座席もたのしくデザインされています。

各車両にははぐはぐチェアというぬいぐるみの椅子があったり、白熊の着ぐるみさんがあいさつに来たり、とっても楽しい電車です。


旭川駅着10:07
動物園内では、おいしいものがないかもしれないし、混んでいるかもしれないので、極端な早ランチ。

駅近くの開店早々のラーメン屋さんで朝ラーしました。
動物園駐車場は、平日というのにほぼ満車でした。
動物のお食事タイムがおもしろいそうなので、入場後ランチタイムの掲示をデジカメでパチリ。
この時刻表を参考に見て回りました。


さびれていた旭山動物園が職員たちの努力でよみがえり、上野動物園に匹敵する入場者数が来場するようになったのはよく知られた話ですが、行動展示には飼育員たちの工夫や動物への愛情が感じられます。

オランウータンは、餌を求めて空中散歩
動物園を出てから、美瑛の夕景色を見に行きました。

神威岬~初夏の北海道
2011年 07月 09日
学生時代に同じ道をバスで通ったことがあるのですが、あまり覚えていません。きっと天候がよくなかったのでしょう。海の青は、天候次第ですから。

神威岬の駐車場から神威岬の先端に向かう遊歩道は平成7年に完成したもの
左右に広がる海をながめながら尾根を通り先端の灯台へと向かう気持ちの良い道です。

斜面には花が風にそよいでいます。


20分ほどで先端へ。
カムイと名づけられたのに納得する美しいところです。
そこでふと、この日は私の誕生日だということを思い出しました。よい一年になりますように・・・・・。

積丹半島の西岸を通って南下。話題の原発のある泊村に立ち寄りました。
立派なホールや中学校・・・・原発城下町ですね。

原子力発電所そのもの見えなかったのですが、広報用の展示館に立ち寄りました。
午後5時を過ぎていたのですが、こんな時期だからでしょうか。対応がとても丁寧でした。

展示館の前にモニュメントのように風力発電機の翼が置かれていました。昨年末まで実験的に使われたけれど、今は解体されているということでした。
原発で生活している人たちもいるのでしょうし、積丹の自然は守りたいし、なかなか難しい問題ですね。
余市で一息~初夏の北海道
2011年 07月 04日
人家もない山道に時々駐車している車は、山菜取りの人たちのものらしい・・・。
余市駅で、その朝札幌に着いた姪と合流しました。携帯電話ってやはり便利ですね。
瞬時に列車の時刻表を調べ、こちらのドライブの速度も考えて、走りながら合流場所を打ち合わせることができるのですから。

その日は余市神社の祭礼だとか。こどもみこしを見かけました。
ニッカウィスキーの入り口にも紅白の垂れ幕がかかっていました。
ニッカの工場の中は、ふんわりとウィスキーの香りが漂い、創業者の住宅が公開され、公園のようにきれいです。

ところで、余市の隠れ名物スウィートといえば、余市駅の売店で売っているアップルパイ。
レジの横になにげなく置かれているのですが、売店の2階で焼いているホームメード。バターの香りいっぱいのパイ生地は、みかけよりずっとおいしかったです。

売店の方が教えてくれた「おいしい寿司店」に行ってみました。
駅の真裏にあるこちら。店構えがちょっとプレハブっぽくて、心配になりましたが、入ってみると超満員。地元の人から愛されている店のようでした。

雲丹を食べるために入ったのですが、ついついランチメニューに魅かれて、ちらし寿司を注文しました。
食べきれないほどにのった海鮮。ランチメニューで740円也。
でも、雲丹を食べられなかった(食べなかった)のが心残りでした・・・・・

積丹半島をドライブしながら、「雲丹」の看板を探して、見つけたのがコチラの店。

馬糞雲丹がたっぷりのった雲丹丼。3200円也。
昼食直後だったので、これを4人でシェアしました。
積丹に行ったら、やはり雲丹を食べなくてはね。

その後、積丹の湯に立ち寄りました。広々とした海を見晴らす露天風呂
海も空も独り占め。なんともいえない開放感でした。
大自然に抱かれて~初夏の北海道
2011年 07月 02日
今宵の宿は、国民宿舎雪秩父
大湯沼の真横。学生時代によく利用したユースホステルに似た雰囲気の蘭越町営の国民宿舎です。

とにかく自然の中。
広々した露天風呂に入っていると森からあふれ出る霊気に触れるようで、なんともいえない開放感。
大湯沼は手を浸けられないほどの高温
霧と湯気で幻想的な光景です。

「じゃらん」のクチコミ
を参考にして宿を予約することが多くなっていると思いますが、そこに悪評を書かれると宿にとってはダメージになる場合もあるのではないでしょうか。
今回の国民宿舎のクチコミでは、温泉は素晴らしい、でも、料理がいまひとつ。天ぷらが冷めているなどと書かれているので、どんな料理が出てくるのかと半ば期待していました。
席につくと、ネクタイ姿の青年(町の職員?)が、わざわざ「これから天ぷらを揚げますので、お待ちください」といいにきました。
しばらくすると熱々の天ぷらが運ばれてきました。
「僕たちが採ってきた山菜です。」
何種類もの山菜の揚げたての天ぷら。とっても美味でした。
ほかの料理も地産地消。山菜を中心とした料理。
連休中の宿泊した兜屋旅館の料理より、むしろおいしかったと思いました。
これだけ十分に楽しめて、このお値段。まったくお値打ちです。
・・・・・「もう一度」と、簡単に行けないのは残念ですが。
昭和新山~初夏の北海道
2011年 06月 24日
今から40年ほど前訪れたことがあるのですが、そのときには新山に少しだけ登ったという記憶があります。(記憶違いなのでしょうか)
現在は向かい側にある有珠岳にロープウェイで登り、そこから眺めるようになっていました。
天候が不安定で、ロープウェイに乗ったときにはすっぽりと雲に覆われていましたが、登る途中で雲が晴れ、まるで雲上に浮かぶような山容が幻想的でした。


このあたりは、まだまだマグマの活動が盛んらしく、ロープウェイ山頂からは荒涼たる有珠岳の火口が望めます。

車で10分行ったあたりは、ごく最近の噴火跡。
霧がふかかったので、近くまではいけませんでしたが、その登り口あたりまで行ってみると道路が隆起してあたりが沼のようになっていました。
三陸津波の惨状を目の当たりにしているので、火山の災害にも極端な驚きを感じないのは、我ながら怖いことだと思いました。
自然の力を侮ってはいけません。
風のレストラン~初夏の北海道
2011年 06月 19日
真刈村のレストランの予約は12:30。広々した畑の広がる村内には人影がなく、カーナビを頼りにやっとたどりつきました。
レストランはこちら→→→☆


風のレストランがテーマのレストラン
洞爺湖サミットの時には首脳夫人たちの会食の場になったそうです。
シンプルでモダンは緑いっぱいの真刈村に似合っています。

メニューには地場産の食材が使われています。
野菜の色は宝石のようにきれい
取れたてのホワイトアスパラもとっても美味でした。
登別温泉~初夏の北海道
2011年 06月 15日
さわやかな季節の北海道
いろいろな花が咲き乱れ、木々の若葉が目にも鮮やか。関東地方でいうと5月連休前半といった陽気です。

千歳空港からレンタカーで(勿論私が運転しているわけではありません)南下。
レンタカー営業所の人のアドバイスに従い、登別温泉までは倶多楽湖、裏地獄谷を通って行くことにしました。
このルートは大当たりでした。
誰もいない倶多楽湖はちょっと神秘的。阿寒湖などの大きな湖の景色にひけをとりません。

真っ白な硫黄の斜面。見上げると山の中腹からは、シューシューと音を立てて蒸気が立ち上っています。
ちょっとした景色ですが、人影は見当たりません。

登別のあたりは、まだ八重桜が咲いています。もう暑さに向かおうという関東地方とはずいぶん季節が違うのですね。
翌朝、やっぱり寄ったほうがいいかしらくらいの気分で熊牧場に上ってみました。(入場料が高いので・・


あまり期待していなかったのですが、熊への餌やりがおもしろくて、エンジョイしてしまいました。
しっかり立ち上がり、
「早く!コッチコッチ」とグローブのように手を広げて構える熊太郎
「お願いします」と、頭上で拍手する熊次郎
「ワシにも頼むよ」と手を振る熊三郎
気がつくと周囲で私たちと一緒に餌のクッキーを投げ入れている人たちの話し声はほぼ全部中国語
客の70%以上が台湾からの観光客だったようです。
そういえば、前の晩の温泉街のみやげ物店でも中国語のお客さんばかりでしたっけ。
震災の影響で日本人観光客が減って、一度は消えた外国人観光客がまたもどってきたということなんでしょうか。

牧場の半分にアイヌの村が再現されています。
このような形であれ、民族の文化は保存されていってほしいもの。